あの日の僕は。

僕と母親










「ただいま」


「お帰り、陸也」


リビングに行くと母さんがご飯を作っていた。


今日の夕ご飯は肉じゃがだ。


「どうだった?勉強は理解できた?」


「まぁまぁかな」


僕の答えに母さんは顔をしかめる。


「それじゃダメよ。完璧に理解しなくちゃ」


「そんなこと分かってるよ」


「私は陸也が分かってないから言ってるの」


……分かってるって言ったじゃん。



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