カポーン。

耳に心地よい鹿威しの音が響く。

そちらに目を遣り秋の日本庭園を眺めながら深いため息をついた。

…どうしてこんな事になっちゃってるの…?

着物の帯の位置を変えようとお腹の辺りに手をやりながら私の正面向かいに座る男の顔を改めて見詰めた。

…どこかで会ったような、会っていないような…。

私の視線に気付いてふと顔を上げた男と不意に目が合う。





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