俺様婚約者~お見合いからの始まり~
結婚式
悠斗とお見合いしたあの日から三ヶ月半が経った。

カーテンを開けると眩しい朝日が筋の光で部屋の中を照らす。

その光をたどり、後ろを振り返ると悠斗の姿が光に照らされて私の目に映った。

彼は肩までスッポリと布団にくるまり、すやすやと美しい寝顔でこちらを向いている。

私はそっと彼に近付くとその無防備な寝顔に顔を近付けた。

柔らかそうに艶やかな唇にそっと唇で触れる。

「おはよう…、悠斗。
今日は…、結婚式ね…。
いいお天気よ…。」

独り言のように寝顔のままの悠斗に告げる。

ここは南急ホテルのロイヤルスイート。

嫁入り前の最後の夜を家で過ごしたかった私の考えを無視して、母と悠斗の間でいつの間にかここで過ごす話がついていた様だ。


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