REAL HOPE Ⅳ



私が部屋に上がって数分、下からバタンっと扉の閉まる音が聞こえた。多分出掛けて行ったんだろう



「はぁー」



軋むベッドに寝っころがりながら、側に置いてあったクッションを何となくドアに向かって投げてみる。



「ばーか」


それは別に誰かに言ったとか、誰に対してとかそんなんじゃない…



しいていうなら、自分への言葉かもしれない





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