REAL HOPE Ⅳ
キョロキョロ見渡すけど、特に物は何も………
「シュウト!!?」
部屋の端の方で、冷たいコンクリートに横たわっているシュウト
そのシュウトは傷だらけで、見てるだけなのに痛さが伝わってくる。
私はすぐに立ち上がろうとしたけれど、頭痛のせいでドシンとコンクリに膝から転んだ。
でもたますぐに立ち上がって「シュウト!シュウト!」と傷に触れないように小さく揺すった。
「…ジュ…さ…」
辛うじて意識はあるものの、その傷だらけのシュウトは、マブタさえも色を変え大きく腫れ上がっている。