イジワル王太子と政略結婚!?
「……外ぉ?!」


ばっと起き上がると、私は純白のドレス姿のまま見たこともない森の中にいた。

そして、あたしの隣には同じように正装をしたシーナが。



「なにっ!?私たち何でこんなとこにいるの!?」


周りを見回すと、綺麗に澄んだ池と、少し離れた所に一軒の小屋が見える。


まったくこの状況が理解できない。



『なんかどこかに迷い込んだみたいだな』


ものすごく冷静に、あたしのドレスについた土を払いながらシーナが言う。


迷い込んだって……


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