イジワル王太子と政略結婚!?
本当に王子様らしからぬ発言ばっかりするんだから……

こんな人が次期王様だなんて…信じられない。


私はドレス姿のままシーナに背を向けて横になって、上から毛布をかけた。



『寒かったら言えよ。俺が温めてやるから』

「…ご心配なく!」


クスクス笑う声が聞こえてくる。



あぁ…結婚した後私はどうなっちゃうんだろう。

一緒に寝るってことになったらすぐ襲われそうだなぁ…。



寝ながら現実の世界に戻ってからのことを考えて憂鬱になった。



こうして一日目の夜は更けていく──




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