『とーってもお綺麗ですわ、姫様!!』


私の姿を眺めながら、甲高い声で絶賛する世話係のミラ。


「…そう?ありがと」



鏡に写った自分の花嫁姿に目をやる。


純白のドレスに、キラキラと光り輝くティアラ。

そしてベールからのぞく浮かない顔…。




『もうっ、姫様ったら!
こんなに素敵なのになぜ喜ばないんです!?』

「じゃあミラはつるっぱげのオヤジと結婚しろって言われたら喜べる?」

『つるっぱげ…!?』


ミラは頭に手を当てて、少し考える。



『…嫌です』

「でしょう?」


私はため息をついて鏡の前の椅子に腰掛けた。