イジワル王太子と政略結婚!?

変わった妖精


『こんにちは、妖精サン』

『っ!!??』

「こっ、こんにちは…」


うわぁ、普通!

シーナは何のためらいもなく、平然と話し掛けた。


ただ、私には決して見せない、あのキラキラの王子様スマイルは欠かさない。



『何よ、アナタたち!?突然話し掛けないでよっ!』


私たちの方を振り返った妖精は、大きな青い目をパチパチさせて驚いている。


やっぱり話の通りキレイ…。



『せっかくイイ気分で歌ってたのにビックリするじゃないさ!!
素敵な朝の目覚めが台無しよ!』


…だけどなんか想像と違う…。

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