王様の、言うとおり

に。王様と幼なじみ



【に。王様と幼なじみ】




私、春日菜月と高原煌が出会ったのは……小学校に入学した頃です。



今思い返せばそこからが悪夢!!

それまではお父さんの会社のアパートに住んでいたのですが、

私の小学校入学を機に『そうだ!一軒家に住もう!!』と言いだしたのがお父さん。



あれよあれよと気付けば『家、完成したぞ。』なんて言われて。


私は小さいながらにも幼稚園の友達と離れたくなくて嫌!と言っていたのですが




『広いぞー。』『庭あるぞー。』『犬、飼えるぞ。』と釣られてしまい。


引っ越しました。



因みに未だに犬は飼えていません。

てっきりすぐ飼えると思っていたのですが、


『え、犬?ダメダメ。動物ダメ。』と。


引っ越したことで手の平を返した両親に騙されました。



……そんな時にふらりと出会ったのが、高原煌。

同い年と言う事もあって良く遊んでいました。




遊ぶ……と言うより、私が遊ばれてた、と言ったほうが正確かもしれません。



月日は流れて中学生。



少し、疎遠になりました。



恋愛事が入ってきてしまい、私も周りの子からいろいろ言われるのが嫌だし、向こうもきっと同じ事を思っていたと思います。





< 13 / 600 >

この作品をシェア

pagetop