「気づいてたなら何で言ってくれないの!?」


信じられない…とばかりに口にするエレナ。

見下ろした先には赤く染まった耳。

相当恥ずかしかったようで、エレナの抗議は止まらない。




「私…気づかないで……あんなこと……」


おそらく自分が口走った言葉の数々や、先ほどのことを思い出しているのだろう。

ブツブツと呟きながら後悔の言葉を口にするエレナ。

しかし、今はエレナの小言を聞いている時ではない。




「ちょっと黙ってろ。」


再びエレナの口を塞ぐ。



「え……んんッ!」


あんなこと…と言われたのが気に食わなかったのか、大人げないと思いながらも先ほどよりも長い口づけをする。

ドンドンッといつものように胸を叩かれたのは言うまでもない。

しかし、その抵抗も暫くすればなくなり、エレナは体を震わせて意識を手放した。




「鬼畜ですね。」


俺の腕の中でぐったりするエレナを見て、ウィルがため息交じりにそう言う。




「放っておけ。それよりもニーナ。」

「は、はい!」


即座に返事をするニーナの頬は真っ赤。

これは…先が思いやられるな……

だがエレナよりは知識はあるだろう。