白緑蝶"Ice green butterfly
過ぎし時

偲ぶ

見つめる携帯電話には
貴方からの着信履歴が
連なる。

それは、貴方に逢って
抱かれた数と比例する。

二度目に待ち合わせた場所は
あの、最高級ホテルの
スイートルーム

・・・・号室。

初めて結ばれた、あの部屋。

そう、あれ以来、貴方から
連絡があれば、私は
この場所へと出掛けて行く。

そして、決められた数だけ
決められたリズムで扉を叩く。

すると貴方は扉を開け、私は
室内へ入り、行為に及ぶ。

嫌だと言えばきっと終わるのに
私はなぜかその言葉を言えない
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