Rose of blood

別れ

話をしているうちにシエルは眠ってしまった。


仕事も相変わらず忙しいし疲れていたんだと思う。


私はずっとシエルの綺麗な寝顔を見ていた。


時計を見るとまだ朝方だ。


シエルが起きる前に行かなきゃ……。


私がベッドから出ようとすると、シエルの少し寝惚けた声が聞こえた。



『ンッ……どこ、へ?』

「ごめん、起こしちゃったね。お手洗いに行くだけだよ」



私が笑ってそう言うと、安心したのかまた眠りにつくシエル。






< 221 / 534 >

この作品をシェア

pagetop