Rose of blood
目を開けると白い天井が目に映った……。


横を向くと昨日の綺麗な男性が座っている。



「……夢、じゃなかったんだ」

『あぁ、夢じゃない』

「……そっか」



私にとってはあまりにも非現実的で、夢であってほしいと思った。


上半身を起こしベッドに腰掛けた。



『おはよう。何か飲む?』



目の前には黒髪で金色の目をした、少し体格のいい優しそうな男性が立っていた。



「いえ……大丈夫、です」

『俺にはため口なのにジョシュには敬語か?』



そう言われてみればそうだなと思った。



「貴方とはあまり年が変わらない気がするから」






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