Rose of blood

darkmoon

あの男がここに来たのは約50年ぶりか。


来るだろうなとは思っていた。


ローズ・ファントムが生きていると知った日から。


それにしてもまさか生きていたとはな。



『キング、いつ動きますか』

『俺が指示を出すまでおとなしくしていろ』



そう、あの男は懲りずにまたローズ・ファントム暗殺を依頼してきた。


こちらのミスでもある為今回は報酬は貰わないが、生け贄は持ってこさせた。


俺が今以上の力を発揮する為に。


ローズ・ファントム……お前の命も後わずか。


せいぜい余生を楽しむんだな。






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