できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜
02...赤ちゃんになった俺



チュンチュンと鳥の泣き声がする。


もう朝か……


変なの……いつもだったら、真紘の泣き声で起きるのに。


はぁー……また仕事行かなきゃ。
今日もまた昨日の尾を引いて上司が機嫌悪かったら嫌だなぁ……


そう思いながら、横になっていた身体を起こす……


……起こす………


……?……


腹筋に力を入れて起こす………


……起きない。

……ってか起きれない。


じゃあ手を使って………


手………


て………


テェ?!!!



俺の手、こんなちっちゃかったけ……?(汗)


ってか、足もちっちゃくね……?


小さな手で自分の頬を触ると、ツルツルしていて弾力がかなりある。



寝ている俺のまわりをキョロキョロ見渡すと、沢山のヌイグルミとオモチャがたくさんついたメリー。

横を見ると、木の柵がある。


柵の向こうに鏡があって、俺はそれに映るように一生懸命小さな身体を動かした。


「……嘘…だろ?」



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