LOVE SONG
「もしかして、カンガルーしかいないような所なんですか?」

岡林が不安そうに尋ねた。

「ビーチは近いが、心配しなくても、街中だよ。期間は2週間」

「いつから行くんですか?」

と、楽しそうな前迫。

「10日後だ」

「10日?」

「ああ、だからそれまでに成田、曲、完成させてくれよ」

「はい」

成田はしっかり答えたが、書きかけの曲は、進んでいなかった。
< 158 / 212 >

この作品をシェア

pagetop