LOVE SONG
前迫の行動にフッと笑ってしまった成田は、張り詰めていた何かが一気に無くなったような気がして、ギターを持って何となく弾きはじめた。

しばらくすると、再びドアが開いた。

「こんにちは」

その声にビクッとして成田はギターから目を離し、入って来た人を見た。

「中里…」

「元気?」

「あ、ああ」

「前迫くんが、成田くんが曲作ってるから、ちょっと応援してきてやってくれって」
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