LOVE SONG
「よしっ。気合い入れて仕上げて、岡林くんとお茶するぞ〜っ」

それから、中里は一旦事務所に戻り、原稿用紙を持ってきて、何度も岡林の曲を聴いた。

「純愛…、純愛…。ん〜、頭、変になりそ」

原稿用紙はまだ真っ白のままだった。

「一曲目からこれじゃ、大変だぁ」

中里は首をガクっとうなだれた。

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