隣のナイト幼なじみはヤンキー
天使か悪魔か
助手席の扉が、いきなり乱暴に開けられた。


「出て来いや、コラぁ!!」


視界に入って来たのは……


マスクをした黒っぽい服の男。


「……クソッ!!」


坂部さんはあたしの上から飛びのくと、車内に入って来ようとしたマスクの男を押し退けるように、あたしを車の外へと突き飛ばした。





……うっそぉ!


体が反転し、地面が目前に迫る。


今にも地面に転がり落ちそうだったあたしの体を、とっさに、マスクの男が支えてくれた。


抱き止められ、あたしの頭の中で……


幸せの鐘が鳴った。




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