満員電車の君
エピソード2
「おはようございま〜す!」


「おはよう!」



と、学生服姿の生徒たちが、あの人と挨拶を交わしている。 



まさか…あの人は……。 



逸る気持ちを抑えながら、彼を見失わないように、小走りに歩を進めた。 




――足が止まった。



見上げると、そこは、進学校として有名な聖蘭学園だった。 




< 12 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop