満員電車の君
エピソード3
そして、次の日―― 



彼との約束通り、いつもと同じ時間、同じ車両に乗り込む。 



昨日と違うことは……  


彼が私を待っていてくれる、ということ。 



だって、昨日、『また明日、電車で〜』って、彼が言ってくれたから。 



逸る気持ちを抑えながら


同時に、身だしなみを整えながら 



彼が“待つ”2両目へと、急いだ。 




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