そして――…



次に目を開けたときは
畳独特の匂いに包まれている、一度見たことがある部屋―――つまりは、土方の部屋だった。



「目ぇ覚めた、か。」


胡座をかいて煙管を吸いながら、布団の上で寝ている楓を見下ろす土方。

それから、



「ニャー。」


「え?あ、本当ですね。」



黒猫と戯れている沖田がいた。



「なんで…。」


―――私は此処に居るの?



その言葉を言い終わる前に、沖田が口を開く。




「楓さん、人通りの少ない場所で血まみれで倒れてたんですよ。だからつれて帰りました。他に何か聞きたいことは?」



楓はフルフルと首を横に振る。

沖田の口調は、なんだか有無を言わせないような感じだったから、何も言えなかった。




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