★★★★★
歩いてきた道と歩く道。
長年戦い続けてきた二つの国。
それを終わらせるために、敵国に嫁ぐことになったのは、存在を隠されるかのように、ひっそりと暮らしてきた黒髪の王女。

閉じ込められたその場所で、自分を守るために心を頑なに閉ざして生きて居た。
そんな彼女が出会ったのは、眩しいほどの笑顔を見せる金髪の王と、活気溢れる美しい街。

暗闇から連れ出され、次第に色味を帯びていくかのように心を豊かにしていく王女の姿がとても美しかったです。

過去と今。深く根付く歴史。
昔から心に刻まれている思いは、そう簡単には拭えない。
過去も、歩いてきた道も、すべて大事には違いない。けれど、それよりも大事なものは、確かにある。


とびきり優しく、暖かい、ファンタジーをありがとうございました。
今を生きる私にも、多くを気づかされる素敵な作品でした。
是非、ご一読を。
いいよ
12/08/24 12:48

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