Dear my Dr.

マリッジリング

「それって、マリッジブルーってやつなんじゃないの?」

幼なじみの仁美が言う。

今日は日曜日。

久しぶりにお買いもの三昧。

アメリカに行ったら、小柄な私の体型に合う服が見つからないかもしれないし。

歩き疲れて入ったカフェ。

いつもの様にキャラメルマキアートを頼んで、果てしないガルトーの始まり。

「やっぱ、そうなのかなぁ…」

「私ってホントにこの人でいいの?後悔しない?って」

「うーん…後悔はしないと思う」

悠ちゃんは優しいし、お義母さんも、お義父さんも娘みたいに接してくれる。

なにしろ悠ちゃんは脳外科医で、お給料だって申し分ない。

きっと年収は何千万円ってところだ。

悠ちゃん自身は贅沢は嫌いだって言うけれど…。

「そういうもんなんだって、きっと。うちのお姉ちゃんも、結婚する前にダンナとモメて“もう結婚しないー!”とか騒いでたし。結局は結婚したけどさぁ」

仁美は笑いながら言った。

もう結婚しないー!って、そんなこと言ったらバチ当たりそう。

こんな幸せな結婚、ありえない。

悠ちゃん意外、ありえない。

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