龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
第十一話 インフルエンザ・シーズン
「圭吾さん、喉が痛い」


明け方、志鶴の泣きそうな声で目が覚めた。


「喉? 風邪引いたか?」


「腰とか関節も痛いの」


志鶴の額に手を当てる――熱い

医者?

いや、救急車か?


僕はパニックを起こしそうになった。


「インフルエンザかも……学校で流行ってるの」


インフルエンザ?

予防注射させたのに


「悪いけど、冷たいタオル三つくれる?」
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