【短編】疲れた時には③
愛の言葉
【開発企画部】のフロアの一角で大量の本に埋もれている女がいた。

「あ~ぁ、始まったよー暫くは声かけんなよ~痛い目みたくなかったらな」

埋もれている塊に視線だけ向けて、他の社員に声をかける橋本 孝太郎。

「今度は笠原主任からだいぶ難題を出されたみたいですよ、会議室から出てきてずっと、眉間にシワよせてブツブツ言ってましたよ。」

クスクス笑いながら話のは新 良介

「「主任に近付くべからず」」
その主任が、本に埋もれている張本人。

一ノ瀬 朱里なのだ。
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