恋詠
第一章

新たな世界へ


「一本!」




道場内が歓声に包まれた




「やっぱり強いね。響乃(ひびの)ちゃんは」


「ありがと!」




双子の妹、摩耶乃(まやの)からタオルを貰い汗を拭う


空夜(くうや)響乃、それが私


そして双子の妹、空夜摩耶乃


私たちは双子なのに、顔は全くと言って良いほど似ていない


二卵性と言うのもあるのだが


摩耶乃は文系だし、私は体育会系


特に合気道と柔道、そして一番得意な剣道に毎日打ち込んでる私に対して、摩耶乃は絵画やピアノなどとにかく女の子らしい習い事をしている




「摩耶乃は可愛くて良いよな…」


「そんなことないよ。響乃ちゃんの方が私よりも可愛いし」




そう言って笑う摩耶乃の可愛さと言ったら


もう我ながら姉として誇れるくらいの可愛さ


それに比べて私は…




昔から男の子のように育ってきた


全ては大事な妹を守る為




―――私が摩耶乃を守るから




遠い昔、そんな約束をしたのを今でも覚えてる



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