執事と共にお花見を。
Ep.散ればこそいとど桜はめでたけれ





老人が去った後、どれだけの間そこに佇んでいただろう。

誰もいない早朝の公園。

春樹に、その肩を抱かれるまで恵理夜は涙を堪えたまま、そこに立っていた。

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