オトナな初恋
1章

雨降りの出来事

あ、とうとう降って来ちゃった…


家に着くまで雨に当たらないで帰れるかな?なんて甘かったかな。


土曜の昼下がり、仕事は月に2回ある半日出勤。


朝の天気予報の降水確率は午後から50%


でもあまりにも見事な青空だったから、降るわけないよ。カサなんて必要ないない!!         

なんて考えがどうやら甘かったみたい。仕事の合間に眺めた空は、いつの間にかどす黒い雲に覆われてた。


そんな事を思っている間にも段々と激しく降り始めた雨。


家までの道のりは走ってもあと10分はかかってしまう。


どうせ走っても家に着く頃にはずぶ濡れだし。


そう思った私は急ぐことを止めて、ゆっくりと歩いた。




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