管理人C

黒衣の男

11:15
ラーメンをすすっている。
それにしても、歓迎会か。私は、お酒はあまり飲めないし、
無礼講も孔明の罠だとしっているから、素直に楽しめるかどうか心配だ。




11:45
誰かが来た。ラーメンを食べ終わった後だったので
食べそびれることがなくてよかった。


「管理人Cはあなたですか?」
「はい。いかにも私が管理人Cです」


どういうわけか、私は思わず頭をかきながらそう言った。
いままでも、胡散臭い客ばかりだったが、
今回は全身を黒衣でまとって、
いかにもな雰囲気をかもし出していた
からだ。



「今日の歓迎会で使う貴方の被り物と、貴方の役割です。どうぞ」
これは……なんなんだ?


妖しい茶色の紙袋を手渡され、中を覗いてみると、
ヤギを模した被り物と大量のどんぐりが入っていた。


「それでは、今日の日を楽しみましょう」
「あ、あの、待ってください」
「なにか?」
「これで……これで私に……何をすればよいのですか?」


湧き上がる感情を無理やり押さえ込んで、黒衣の男に問う。
すこし言い方が変だったが、弁解しない。
「それは、お使いになった方だけが分かるのでございます」


そういい残して黒衣の男は、来た方のドアから去っていった。

< 24 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop