御曹司の溺愛エスコート
そんなふたりを真琴は見てこれで蒼真の希望が叶うと思った。
結婚したいと言う蒼真に桜は結婚は嫌だと言った。


愛人ならば良いと言った桜様。
本当は蒼真様を愛していたに違いない。


その後、真琴が持って来たおせち料理を食べ、桜は眠りに就いた。


おせち料理を喜んでいたのは数年間、シカゴにいたせいだろう。


「蒼真様、5日からのロスの出張はどうなさいますか?」


患者は待ってくれないから無論、蒼真は行かなくてはならないのだが。
最低1週間かかる出張。
桜に蒼真が付いていなくて大丈夫なのだろうかと。


「桜はまだ連れて行けない」


連れて行ったとしたら蒼真の患者と同じ病院で様子を見るしかないだろう。
しかし飛行機は身体に負担がかかる。
まだ酷い頭痛に悩まされている桜に無理はさせられない。
かと言って置いていくのも心配だ。


「……真琴は桜の側にいて欲しい」

「分りました。それが一番いいですね」


蒼真が一番信頼しているのは真琴だ。



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