~color~

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あたしの手によって削除されたメールたちは、もの凄い速さで
そしてあっとゆう間に、あたしたちの今までの繋がりを全て消し去った。


本当あっとゆう間に跡形もなく


《冷夏が好きなんだ…頭がいっちゃうくらいにな》


保護された鍵のマークがついている唯一、残されたメール。

それを見るなりあたしの目から溢れ出しているものはもう止まらない。



毎日、毎日メールだけで繋がってきたあたしたち


毎日、毎日、必死に繋がっていた。


いつからか、お互い同じ想いを抱え、何度も白い画面に言葉を打ち続け


時には画面を見ながら涙を流し

時には画面を見ながら笑い

時には画面を見ながら苦しくて痛む胸を押さえたりもした。


真っ直ぐにぶつかってくる飛翔くんに罪悪感を持ちながら…


だけど、これからあたしが、この白い画面に綴る言葉たちは
飛翔くんを深く傷つけてしまうのだろう。


きっとまた飛翔くんに悲しそうな目をさせてしまうのだろう。


とめどなく溢れ出してくる涙は、あたしが持っていた携帯の画面の上にポタリと落ちていく……


ほんの数時間まえでは、この画面があたしに幸せを運んでくれていたのに…


飛翔くんについた嘘たちがあたしを一瞬で暗闇に引きずりこんで行った。


それと同時にあたしたちはどうにもならい現実が突き付けられる……



どうやら終止符を打つ時が来てしまったんだ。