ティータイム

シュガーガーデン


庭に出ると、お菓子とは違った甘さが漂っていた。

「甘い香りがするけど…何?」
「このお庭の花達よ。蜂蜜も作れたりするの。」

彼女は自慢気に説明をし、持ってた瓶を見せる。

「この蜂蜜はね、あのお花から採れたのよ。」

彼女が指差す先には薄桃色の花が何輪も咲いていて蜜蜂達が忙しなく飛び回っている。
そんな姿を見て僕は栞に微笑みかけて

「蜜蜂が一生懸命に働いてとった蜜だから、きっと美味しいね。」

と話しかけた。

「うん。きっと凄く甘くて美味しいわ!」

栞も僕に微笑む。

午後3時、昼下がりの甘い庭。

(準備完了!)
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop