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――…




「乃愛、入って」




「お邪魔します…」




あたしは小さく呟くと、靴を脱ぎ、部屋に入った。




久しぶりの優人さんのマンション。




鼻を霞める優人さんの匂いにドキン、と胸が鳴った。




「適当に座ってて。今、救急箱持ってくるから」




優人さんはあたしをクリーム色のソファに促すと、別の部屋に入っていった。




あたしはちょこんとソファに座る。




「相変わらず綺麗な部屋だなぁ…」



あたしは部屋を見渡しながら呟いた。




優人さんは男の人なのに、すごく几帳面だと思う。




髪もスーツもいつもビシッと決まってるし、部屋もいつ来ても綺麗に片付いている。




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