Love&Cocktail

に、20万!?




しかもペアだと…40万!!?




あたしは値段を見て唖然としてしまった。




「ゆ、優人さん…」




あたしは既にカードで支払いを済ませた優人さんを見た。




「こ、これ…値段が……」




「あぁ、気にしなくていいから」




き、気にしなくていいからって…(汗)




40万だよ!?




青ざめた顔をしているあたしに優人さんは困ったように笑った。




「これは俺からのプレゼント。乃愛は俺の彼女なんだって印を付けて欲しかったから。」




「で、でも……」




「俺達は恋人なんだって絆…欲しくないの?」




至近距離でそう囁かれて、あたしは首を横に振るしかなかった。




リングを買い、店を出ると優人さんはあたしの左手の薬指にリングをはめてくれた。




“ここ、予約な?”




って囁かれて、泣いてしまったあたし。




お互いの左手の薬指に光るペアリング。




あたしは幸せすぎて“あの痕”を忘れていた――…




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