甘きゅん【完】
想像していたよりも、ずっとずっと、柔らかくて。


ずっとずっと――…


優しい、颯斗のキス。


たった一瞬で離れた颯斗の唇を目で追いかけ、


「ほぅ…」


小さなため息をついたあたしに、颯斗は言った。


「今度は、もっと甘いキスしてやるよ。
柚月が、腰抜かすすごいやつ」


「えぇっ!?」


「楽しみにしてろよ?」


「…っ…///」


「で、その時にはさ?
俺に見せろよ?」


「…?」


「今以上に。
俺にしか見せない、柚月の顔ってやつを…さ?」


「//////」





【END】


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