天使のキス。
「どうしたの?」


「別に」


「悠っ!
秘密は良くないよ。
あたし悠の彼女でしょ?」


“これなら悠も話してくれるよね?
…っていうか、話さざるをえないよね”


ずるい奥の手だったのに、悠にあっさりかわされた。


「まぁね。
でも、聞かない方がいい事もある」


そう言って悠が見つめる先の空は――…


真っ黒な雨雲に覆われていた。


う…。
さっきまで、めちゃくちゃ晴れていたのに。


なんか
とても
不吉
…デス。
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