(長編)初めての恋~永遠に~

シャボン玉の恋

毎日どんなことをしていても、透への想いは消えなかった。


透のことを考えると、胸が張り裂けるように痛くて…


毎日泣いてばかり…


遠くから、見つめているだけになってしまった透…


こんなに離れていたことなんてなかったのに…


1週間ほどたって、歩美が麗に言ってきた。


「麗、透君…4日後に引越し決まったって聞いたよ。麗達別れちゃったの?」


「わからない」


「このままで本当にいいの?きちんと話しないで、後悔しないの?」


「……」


歩美の言う通りだとは思っていた。


でも透と話したところで、透が引っ越しすることは変えられない。


離れて行く透、そして冷たくなった透に、何て話せばいいのだろう…
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