十字架に愛を
第三章



『うちの祖先が雨の宮のために作った貧血防止の薬。


…今も、使われてると思う。』


問いかけた私に、松風くんはそう答えた。


すごく意外そうに、すごく気まずそうに。



多分、三谷さんに見せられたあの薬が、そうなんだと思った。


「…ちゃん。珠妃ちゃん!」



< 71 / 151 >

この作品をシェア

pagetop