朝が待てなくて

夢の中で


そうして――


まさかそんなに会えなくなるとは思ってなかったけど、次に樹に会えたのは、1周年記念をしようって約束していた日曜日だった。


前に会ってから3週間も空いたんだよ!


実際樹の仕事は忙しくて、北から南へ、そこからまた東へ西へって感じで次々効率的に組まれていて


たまに夜中こっちに戻っても、わたしの学校が終わるころにはもう次の仕事に出てしまっているという具合だった。




淋しくて淋しくて……




樹が運転中だったり仮眠中のことが多いから、時間差でやりとりできるし連絡はもっぱらメールなんだけど


《さみしいよ》って送ったら
樹は夜、必ず電話をくれた。


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