砂漠に堕ちた天使 番外編

「ええっ!?本当に!?」



莉世は思わず立ち上がった。



「本当に?本当なの?」


しつこい様だが、信じられなくて何度も聞いてしまう。



「ええ」



ファラウラは得意げに頷く。



明るい光が見えてきた。



これから友好国としてやっていくのだから、かなり高い地位の大臣が来るはず。



誰が来るのだろう……。



でも会えるのは結婚式前夜。



焦っても仕方がない。



どうにか接触する方法を考えよう。



******



前日の宴の衣装と、結婚式の衣装が届けられた。



真っ赤な衣装はスケスケでかろうじて、胸とパンティー部分が二重に仕立て上げられて見えないようになっている。



こんな姿、誰にも見られたくない……。



莉世は屈辱を感じていた。


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