air
■ PROLOGUE





「昨日帰り送ってもらったんだっ」




あの子の笑顔を見るたびに

何度泣きそうになったんだろう。



だいすき。



消そうとすればするほど

邪魔になるくらいに大きくなる。




ほら、

またキミはそうやって

何か言いたそうに

私を見つめるんだ。




ちょこんと触れた肩。


熱を持ったこの肩から

想いが伝ればいいのに、なんて

本気でそう思った。




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