執事様と会長様!!?
会長様と執事様。
『あぁーっ!なんなんだよ…お前!!!』



『何って…執事だけど。見てわからない?』



『あぁむしろ微笑ましいくらい執事なコスプレだな!!』



『それって褒めてるの?か~いちょ♪』



超うぜぇ。
この男…中塚翔平。ありえねぇくらいあたしに突っ掛かってきやがる。(怒)



さっきから“執事”だ何だ言っているが、中塚のコスプレな訳ではなく、本物なのだ。
本物の執事。




ここ私立中塚学園は家柄がイイ者だけが入れる超お嬢様学校。まぁあたしは貧乏だけどね…、そんなあたしが何故この学園にいるかと言うと…特待生なんですよ、はい。



全学費免除につられて試験受けたら受かっちゃいました♪笑



そんなことはさておき、何故執事がいるのか?という疑問についてだな。



私立中塚学園は執事育成クラスとして有名な学園。すなわち学園生執事が最高ランクの執事を目指す名門校なのであった。




中塚は学園長の孫。しかも執事育成クラストップの成績。




そんなすごい奴と貧乏人が何故一緒にいるかって?




答えは簡単。






〔あたしの専属執事だから。〕




うん。
あたしもまだ認めてないんだけどさ?
ちょっとイロイロあって…。




『美玲ちゃんは何で俺のリング付けちゃったんだろうねー♪』


『……(怒)』





そうなのだ。



専属執事になるためには


“誓い”


という儀式があり、執事のリングをお嬢様が人差し指につけることで儀式は完成する。



リング自体は学園生徒全員持っており、あたしはちょうどなくしたリングを探しているときに間違えてアイツのリングをはめてしまったのだ。


しかも執事のリングはお嬢様がはめると卒業まで二度と離れない仕組みになっており、専属執事になるしか術がなくなったというわけだ。



…ー本当最悪。

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