都筑さんって、素でこれなんだろうか……。そう、思った。ビックリしてして当然だと思う。だって、都筑さんは、足を怪我している私を、いきなり抱き上げたのだから。

 私はお姫様? 王子様のような都筑さんの行動に、私は目をパチクリ。ドラマや漫画の中でしか見たことない事を、今、私は身をもって体験しているもんだから、困惑して当然だわ。

 ちょ、ちょっと……

 「つ、都筑さん!?」

 「何ですか?」

 平然と、『何か?』みたいな。私の困惑の意味が分からないように、都筑さんが返すので、私は一瞬言葉を失ってしまう。

 な、何ですかって、何よ!? おかしいでしょ? 普通、いきなりお姫様抱っことかする!? し、し、しないわよっ! 絶対、しないっ!!

 「あ、あのっ。自分で歩けますからっ!」

 「そんな足で、ですか?」

 呆れたような声で私に続けると、チラリと、私の足に目を落とす都筑さん。通行人の、珍しいものを見るような視線もそうだけど、私の足は汚れていて、汚くて、ソレが恥ずかしくて、私は思わず暴れた。

 や、ちょ! 嫌だっ!!

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