クイーンofバンパイア~始まりのフルムーン~
魔界
「ブルームーンが失踪しただと?生け贄の儀もまだ行われていない内に!死ぬ気か?あのバカは!」






「申し訳ありません!」
空気が冴える。メイドは恐怖にガタガタと震えが来ていた。カチカチ歯がなる。






カチャ…。
「ブルームーンはどこへ言ったのかしら?」






どこか楽しげに深紅の瞳が細くなる。






「レッドムーン…。何故ここにいる?」






「私はクイーン候補であり、アンの親友…。ここにいる理由はそれで十分でなくて?」






レオンは口を閉じた…。





「月の扉を探せ!あいつならやりかねない」






クイーン候補という月の称号を手に入れた。次は
月の冠をこの手に…。魔界は私のものだ。






紅い瞳は扇形で顔を隠す…。





アン…。






オレンジの月を見つめていた。






魔界の使者が人間界へ。満月…。人間界とつながる唯一の日。






青い月に危険が迫るのを感じ…。紅い月もまた使者を送った。






「ロベルト…。」






灰の瞳の執事に願う。






「ブルームーン…。アンを助けて…。ワタクシは…。ここを離れる事は許されない。」






頭をうやうやしく下げる。





「我が君の願いなら何なりと…。」






灰の瞳はやさしく微笑む。
「貴方様は優し過ぎる…。」






フフっ…。と紅い月も優しく笑う。






「では。行って参ります…。レディ・ポルシャ。」






手の甲に口づけする。






それに答えるように執事の額に口づけする。






「死なないで…。」






ゆっくりと耳に囁く…。
「我が君必ず貴方の元に帰ります…。ポルシャ…。約束します。」






灰の瞳は暗闇に消えてしまった…。






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