『仰せのままに、お嬢様』《完》

3 波瀾の始まり

     ☆☆☆☆☆



それからも、あたしに
とっては散々な一日だった。


昼食の後は二人で部屋に
こもりっきりで、『自己
紹介をしてみて下さい』とか、
『大学のことを教えて下さい』
とか、色々話をさせられるし。


最悪だったのは夕食で、
なんと、あたしだけが別室で
食事することになったんだ。


楓さんが給仕するって
言ってたけど、まさか家族と
部屋を分けるなんて思って
なかったから、かなり
ブルーになった。


でもパパと楓さんは、
『その方が集中できるだろう』
とか言ってサラッと
流しちゃって……。


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