【 二人で 】




そして、私と浩介さんの二人きりの時間は、あっという間に過ぎていった。


今日は、お母さんが日本へ帰ってくる日。






「おーい、葉月ー」




空港の出口で、ニコニコと手を振るお母さん。

前と変わらず、元気そう。 だけど、頭の中に浮かんでいたのは、ディスクに残された12年前の若い頃の姿だったから……。




「……お母さん、太ったね……」

「ちょっと、なによ藪から棒に。
それにねぇ、春より1.5キロも痩せたのよ?」




……1.5キロって、痩せたうちに入らない気がする……。




「浩介くん、私痩せたでしょう?」

「え? あー……そうですね、とても綺麗です」

「あらぁ、いいこと言うわねー!! さっすが浩介くん、娘とは大違いだわー」




いやいや、どう考えてもただのお世辞だし。
ていうか、浩介さんメチャクチャ苦笑してるしね……。




「葉月ー!! 浩介くーん!!」

「え? あ、お父さん!!」




と、遅れて出てきた姿に、私も浩介さんもビックリ!!

てっきりお母さんだけ来るのかと思ったら、まさかお父さんも一緒だなんて思ってもいなかった。


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