【 許婚を想う心と、彼氏を想う心 】




それから私たちはファミレスでのんびりと食事を取り、その後にゲームセンターでUFOキャッチャーなどをして遊んだ。




「ねー、行きたい場所ってどこー?」




ゲームセンターの騒音の中、顔を近づけて直樹くんに問う。




「あ、結構暗くなってきたし、そろそろ行こっかー!!」




という返事が来たから、ようやく『行きたい場所』へと行くことになった。

日はすっかり落ち、街はすっかり夜の色に変わっている。




「今更だけど、時間平気? 親に怒られたりしない?」

「あ、大丈夫。 割りと、自由だから」




……って、親は日本に居ないから、『割りと』っていうか、かなり自由なんだよね。

一緒に住んでる浩介さんには『少し遅くなる』ってメールして、既に『オッケーわかった』との返事をもらっている。


家族が近くに居ないのは寂しくてツラい時もあるけど、こういう時はすっごく便利!!




「なんか、葉月ちゃんとこんな時間まで二人きりで過ごすなんて、初めてだね」

「あ、そうかも。 いつもは、夕方にはバイバイだもんねー」




と話をしながら道を進んでいくと……――、




「あれ? ここ、学校じゃん」




――……辿り着いたのは、いつも通っている学校の門の前だった。


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