神宮姫伝



あたしは我にかえると冷静に答えた。
だって、答えは決まってる。


「…入らない。馬鹿な事を言わないで。」

そう言うと昴はムスっとして答えた。

「…俺が馬鹿を言うはずないだろ。」

はぁ…。
本当に呆れる。

「…無理。あたしは誰も信じない。
もう信じないって決めてるの…」

自分でも驚くほど最後の方が
弱くなりびっくりした。


< 84 / 138 >

この作品をシェア

pagetop